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銀狼と無様エロトラップダンジョン

Published 07/17/2026, 08:51:49 PM

いつもご支援ありがとうございます。こちらは以前skebで受けた1作です。

現在マダム・ヘルタを執筆中なんですが、間にskebを挟んでいるのでもう少しかかりそうです。ですのでこちらで更新を挟ませていただきます。なんだかんだでスタレも書けるキャラ増えた気はしますね。


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「……なにここ」


 星核ハンターの中でも最年少ながら、数十億という途方もない懸賞金がかけられている生粋のハッカー・銀狼。

 そんな彼女の唇から紡がれた言葉は、現状に対する純然たる困惑であった。

 銀狼はほんの数分前、少なくとも自認の記憶が確かならばだが、星核ハンターの拠点に身を寄せていた。外に出るにしても彼女は遠隔の映像でのみ姿を見せ、本体が誰かの前に出るということはほとんどない。

 それが今、見ず知らずの土地に〝引きずり出された〟。転移させられたというべきだろう。顎に手を当てながら銀狼は訝しむ。

 試しに得意のハック技術を用いてみるが、そもそも根本的な通信部分が遮断されていた。


(そりゃあ対策してるか。私を嵌めるくらいだし)


 銀狼は思いのほか、そのことに冷静だった。真正面から情報戦で上をいかれたならばいざ知らず、意識さえないまま〝脚本〟にも存在しない事象に引きずり込まれたのだ。

 一周まわって、逆に冷静になれたという方が表現としては正しいのだろう。周囲を見回し考えを巡らせる。


(場所、配置、機能……模擬宇宙に近い? けど、製作者が違う。あの天才なら、私を引きずり込むようなことはしない。もっと陰湿な嫌がらせをするはず)


 ヘルタに対する少々の偏見はありつつも、ここが『模擬宇宙』に近しい場所であることを確信する。同時に、暇ではないと語る天才が自身を貶めることをしないだろうとも。

 そもそも、如何にヘルタと言えど居場所のわからない相手を直接自身の領域に転移させるなど、できはしないだろう。仮にできたとしてもやらないのが、人格破綻者と言われがちな天才の中でも話が通じる方という所以だ。無論、知的好奇心をくすぐる才覚がなければ見向きもされないだろうが。

 閑話休題。とにかく、銀狼は何の手持ちもない中で擬似的な模擬宇宙へ転送されたことだけがわかる。


「仕方ない。とりあえず進もう」


 自分の足でわざわざ敵のアジトを闊歩するようで気は進まないが、待っていたとて何が起こるとも思えない。銀狼は致し方なく、この模擬宇宙〝モドキ〟の階層を踏破する決意を固めた。

 己の得意な技が使えない。だが銀狼に不安はなかった――――――不利な状況を覆す細い穴を抜けてこそ、真のゲーマーなのだから。




 第一層に説明らしい説明はなく、極めて不親切なゲーム設計だと銀狼は不機嫌に眉を顰めた。

 二層に入ると、これみよがしに石造りの通路に放り出された。石の壁がひたすら続く古めかしい遺跡のようなダンジョンは、ゲーマーに対する挑戦だろうか。


「エネミーのポップもないし、退屈な探索」


 銀狼がそう独り言ちるのも無理はなかった。雑魚敵が徘徊しているわけでもない上に宝箱もない通路など、銀狼から言わせれば製作者の怠慢としか言いようがない。

 もっとも、これも銀狼の力を知っているが故の対策なのだろう。安易にエネミーを召喚するなら、彼女はハッカーとしてその敵から外部への出入口を造り上げる自信がある。

 銀狼という少女からすれば、ありとあらゆる情報体がハッキングの糸口となる。外部とのデータ通信が遮断されている〝ルール〟など、破ってしまうに越したことはないのだ。


「行き止まり……なわけないよね」


 一本道を通り抜けた先には、閉ざされた扉があった。閉ざされた、というだけはあり力ずくで開くのは難しい。ホタルなら或いは、と脳裏を過ぎるがここにいない仲間を想像しても意味はないと頭を振る。

 わざわざこのような探索をさせているのだ。確実に何らかの仕掛けがあると銀狼は確信を持って扉の周辺を探った。すると、想像通り通行用の仕掛けが作動した。


【ようこそ挑戦者の方! 無様の星神が織り成す『エロトラップダンジョン』の第一関門にございます!】

「は?」


 男の声だ。それでいて、おかしな言葉遣いに、あろうことか『星神』を語る不届きで不遜で愚か者だった。

 この宇宙に存在する様々な運命。ひとつだけでも、一個人では決して届くことのない超越的な力を持つ。一瞥されるだけでも、その者が莫大な才覚を持つ証明になる。それが『星神』というものだ。

 あろうことか、声の主は『無様の運命を歩む星神』などと嘯いた。銀狼が呆れた吐息を漏らすのも当たり前のことだ。


【これからあなたには、ありとあらゆる『無様』を体験していただきましょう! 突破できるかはあなた次第! あなたの尊厳とプライドは、果たしてあなたの身体と心を守り切れるのでしょうか!】

「うっざいテンションやめて。ていうか、人をこんな辺鄙な場所に連れ込んでおいて、好き勝手言わないで」


 ろくでもないことに巻き込まれたとハッキリ理解した銀狼は、怒りを通り越して呆れの感情を溜息に乗せていた。

 これ以上は付き合いきれないとばかりに、少女は手のひらをかざしてコンソールを呼び出した。

 外部とのネットワークが遮断されている今、それは出来のいい空虚な電子板でしかない。が、それは一般人に限ればの話だ。

 ご存知の通り本業ゲーマーに天才ハッカーを兼任している銀狼にかかれば、微弱な通信波によって起きた綻びを解析、突破することは赤子の手をひねるよりも容易い。


「遊びは終わり。私に仕掛ける命知らずは褒めてあげるけど、これ以上好き勝手にはさせな――――――」

【星核ハンターの銀狼は、脱出のためには〝指示〟が必要不可欠だと思い込んだ!】


 キィィィィィン♥


「いィ?♥♥」


 銀狼の脳を痺れさせる〝何か〟が振動した。彼女は目を剥きかけながら奇っ怪な声を上げたが、それらは一瞬の出来事だった。

 すぐに彼女は正気を取り戻した。何事もなく、直前に聞こえていたはずの奇妙な声も忘れていた。銀狼の時は、ハッキングを仕掛ける前まで擬似的に遡っていたのだ。

 当然、本人にその自覚はない。彼女は『無様の星神』などと嘯く存在に、どう意趣返ししてやろうかという考えを巡らせる。

 それは得意の情報処理能力、チートめいたハッキング技術によって成されるはずだった。


(でも、ここから先へ進むためには〝指示〟が必要か。いくら逆探したって、脱出できなきゃ意味ないし)


 だが、銀狼は己の技を行使することを棄却した。第一に〝指示〟を聞かなければ、脱出など叶わないと思っているからだ。

 酷い矛盾だ。彼女はアイデンティティが顔すらわからない見ず知らずの他人からの指示に劣ると言っているのだ。

 その選択は自らが選んだものだと思っているのに、銀狼の中で頭痛が鳴り止まない。強い違和感を覚えたが、脱出のために必要な〝指示〟を根本的に忘却した銀狼は、理由はわからないが正しいと思い込んでしまう。

 憐れな少女は、自分が〝改変〟されたことも知らず、間の抜けた待ちの姿勢を取っている。大仰な声はひっそりと嘲笑を零していた。


【むふふ……ではでは! 扉を開く条件をお教えしましょう! それはあなたが『ガニ股ケツ穴オナニー』で満足いく絶頂を得れば、開放される仕組みになっているのです!】

「………………はぁ!?♥」


 銀狼は顔を真っ赤にして動揺を露わにした。当然と言えば当然の反応だ。

 彼女はネットを通じてあらゆる情報を得ている。中にはアングラ、つまり健全ではないものも混ざっていた。わざわざ好んで見ることはしないが、目にして記憶してしまうことは多々ある。

 多種多様な嗜好に自分が染められることはおろか、手を出すこともしないだろう。そう思っていた彼女に突きつけられたのは、排泄器官を自慰行為に用いるという途方もない〝指示〟だ。


「ふ、ふざけないで♥ そんなことするはずない♥」

【はい、選択権はあなたにあります。脱出のため、頑張ってください!】

「くっ♥」


 冷静に対応しようとした銀狼だったが、結局のところ『指示を聞かなければ脱出できない』という価値観が根底にある以上、取れる選択は極限まで狭められている。

 断れば立ち往生するだけ。銀狼は無意識下でも扱える圧倒的な力を封印されていた。無様にも、常識を書き換えられてしまったのだ。


「っ……ああ、もうっ♥」


 銀狼は声を荒らげ、履いていたホットパンツを一息で引きずり下ろした。感情の勢いに任せ、何もかもを置き去りにした行為だ。

 代償は彼女自身の羞恥心によって支払われる。ゲームに集中するあまり、疎かになっていた毛の処理。甘い私生活の代償は、童顔に見合わない毛深い膣穴の開帳であった。

 しかし、暴かれるべき場所はそれだけではない。彼女は股間を手で覆いながら、両脚をガッツリと左右に広げたのだ。もちろん指示がなければしたくもないガニ股ポージングだ。

 それによって手で覆い隠しきれなくなった露わになる。ピンク色の皺穴が、銀色の毛に囲まれている品のない姿が曝け出された。

 ガニ股ケツ穴オナニーの準備が整った。そう、これはまだ下準備に過ぎなかった。銀狼は顔を真っ赤にしながら、指に舌を絡ませて唾液を塗す。未開発の肛門を弄ろうというのだから、そのくらいはしないと話にならない。


「んっ、んん……ッ♥」


 思いっきり開いた股の隙間に手を当てた銀狼は、虚空をキッと睨み付けた。それが今できる精一杯の反抗であったのは言うまでもなかった。

 恥ずかしいが、やるしかない。脱出のために自慰行為を、しかも排泄器官で行う変態的なものを差し出すなど人としてありえない。だが、それしかないならやるしかない――――――偽りの常識に蝕まれた少女は、赤面を引き上げながら声を荒らげた。


「銀狼、ガニ股ケツ穴オナニー、開始!!♥♥」


 ぬっぷ♥♥


「んンン♥♥ ふぅぅぅぅぅ……!♥♥」


 唾液で濡らした指が、汚い穴に入り込む異質な感覚に銀狼の口からは声が漏れ出た。が、それは嫌悪だけではなかった。

 天性の才覚か、或いは知らぬ間に〝改変〟されていたのか。彼女の尻穴は、少なくとも指の自慰行為には耐え得るものとなっていた。

 自分の身体に変態的な性感帯が存在したことを認めたくない銀狼は、口を噤んで尻穴を弄くり回す。想定では長い時間をかけて、じっくりと絶頂へと至るはずだったのだが。


「おっ、んお♥♥ やば、やばい♥♥ なにこれっ♥♥ お、おし、おしりの穴っ♥♥ あっっっつ♥♥ んお、ほぉ♥♥」


 尻穴から伝うのは脳を痺れさせるような官能。秘部の快感とは異なるものだが、悪い気持ちにはならない不可思議なものだった。

 それを快感と認められないのは当然だ。銀狼は尻穴への常識を正しく持ち合わせている。排泄物を出すための穴を、好んで自慰行為に使うなど正気ではないと本気で思っていた。

 それがどういうわけか、股をおっぴろげた恥ずかしげもない姿勢でさせられていて、秘部からねっとりとした銀色の糸が垂れている。


 ねっっっとぉぉぉーーーー……♥♥♥


「はぁ、はぁっ♥♥ んん、んんぅぅぅ、く……ンンンンッ♥♥♥ んほぉぉぉぉぉ……ッ♥♥♥」


 銀狼の尖った唇からは、情けのない喜悦の声が漏れ出して止まらなかった。

 扉は何も語らない。ほくそ笑むように、はたまた無様を楽しむように、銀狼が最大の恥を曝す瞬間を待ちわびていた。

 それは段々と、否応なしに近付いていた。秘部並に鋭敏な尻穴を、どうしようもなく感度が増す羞恥の姿勢で弄り回しているのだから、至極真っ当な道ではある。

 道理を認めたくはないが、認めることでしか銀狼は前に進むことができない。


「む、むり♥♥♥ 無理無理無理無理無理ッ♥♥♥ イク♥♥♥ ぜったい♥♥♥ このままだとイク♥♥♥♥ イクイクイクイクイク――――――」


 誰にも見せたことがないあられもない貌。それは、彼女の想像を絶する羞恥無様の始まりだった。改変された自覚すら得られない少女の途方のないアクメが弾ける。


「け、ケツの穴イグゥッ!!♥♥♥♥♥」


 ぶしゅっぶしゅっ、ぶしゅうぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥


 腰と舌を突き出してこれ以上なく絶頂を露わにした銀狼が、アナルの絶頂で潮吹きをカマした羞恥にのたうち回るように全身を痙攣させた。

 尻穴の異様な感度に、考えたこともなかった下品な絶頂宣言。今の銀狼は頭に疑問符を幾つも浮かべているに違いない。

 しかし、それらが実ることはない。無様なケツアクメの感覚に引きずり回され、彼女は致命的な矛盾を見逃した。


「は、はひゅ、ふひゅー♥♥ お、おぉぉぉ……!♥♥」

【おめでとうございます! あなたは見事『無様』を果たしました! 次の階層にお進み下さい! 新しい無様の体験が、あなたのことを歓迎するでしょう!】

「ッ……お、覚えて、ろ……!♥」


 大急ぎで服を着直し身なりを整えた銀狼は、捨て台詞を吐きながら次の階層へ進んだ。自分が取った方法がどれだけズレたものであるかなど、彼女の〝常識〟は気に留めることを知らなかった。

 こうして何を書き換えられたかさえ知り得ない天才ハッカーは、羞恥と尊厳を引き換えに〝無事〟次の階層へと進むのだった。



 第三階層は迷宮めいた通路がひしめくエリアだった。先のことを今すぐにでも忘却したい銀狼は、眼前に広がる道という道に思考を集中させた。


「ふぅん。やっとゲームらしくなってきたじゃん」


 一本道なだけの通路など、前述の通り考えるに値しない。そして無機質無感動なゲーム体験は、銀狼が最も嫌う退屈だ。

 難易度は高い方がいい。彼女は迷路を片っ端から歩いていく。

 もちろん無策ではない。彼女の体力は星神ハンターの仲間ほど多いわけではないため、代わりに必要に応じた策を弄することが鉄則だ。


「なるほど。三つ前の右の道が正解か」


 迷宮など、答えを見つけてしまえばそれで終わりだ。ゲーマーとしてそれはどうなのかと問われれば、彼女は何ら迷いなく自身のプレイスタイルだと鼻を鳴らすだろう。

 そうして答えを知り尽くした銀狼は、来た道を戻り正しい出口の前に立とうとして、ふと何か思い立ったように足を止めた。


(……さっきと似たようなことさせられたら、面倒くさいかも)


 迷宮、迷路だけが階層の仕掛けならばいいが、また〝指示〟のもと脱出を目指すのは出来るだけ避けたいのが本音だ。

 彼女の中で指示は絶対だが、逆に言えば指示を頭に入れなければ聞く必要はなくなる。限られた常識、気が付けない矛盾の中でも銀狼は自慢のチート技能で楽な答えを導いていく。


「外には繋がらないけど、中の幾つかの機能にはアクセスできる。そこから一気に脱出……とまでは流石に無理。だったら〝簡単な道〟を探せば…………みっけ」


 銀狼がボソッと呟いた次の瞬間、迷宮の中から新しい道が浮かび上がってくる。

 隠れていたというよりは、存在しなかった通路が組み上げられたと表現するべきだろう。銀狼はしてやったりと得意げな笑みを浮かべた。


「ふふん。私を封じようなんて百年早いから。じゃ、三層も余裕で突破させてもらうね」


 これで扉前の余計な指示を聞くことなく、次の階層へ進むことができる。

 銀狼は自ら見つけ出した楽な道を疑わない――――――何をもって楽とするかなど、彼女では判別できないというのに。



 見つけ出した道は平々凡々な一本道だった。これが二層までと同じと見ていたなら、銀狼は退屈で溜息を零したことであろう。が、自らが能力で開いた道となれば機嫌は真逆の上機嫌となる。

 フンフンと鼻歌を歌いながら三層出口を目指す銀狼の頭には、黒幕と対峙し見事に打ち倒すという未来のビジョンが浮かび上がっている。

 如何に外界とこのダンジョンを遮断したところで、中にいる銀狼に干渉するためには僅かでも外の繋がりは生まれるだろう。攻略は隙間を狙うだけで完了する。

 三層を攻略済みだと考えていた銀狼は、完全に油断しきっていた。指示を聞く必要がなければ、恥ずかしい思いをせずに済む。そのことばかりに囚われてしまうのも、改変による矛盾の影響に違いない。


 ――――――ヒュウゥゥゥゥ……。


「……え、何この音……?」


 空気を揺らす風の音を耳にした銀狼は、訝しんだ顔で足を止めた。

 何かが近付いてきている。ダンジョンに付き物の罠、と考えたのは自然な思考だ。

 しかし、その思考時間は極めて短い。何故なら微かだったはずの鼓膜の震えが、急速に大きくなったからだ。その風は勢いよく銀狼の元へと迫っていた。


「やば、とりあえず逃げ」


 銀狼は慌てて踵を返す。彼女も能力を使えば戦えないことはないが、このダンジョンではフルスペックを発揮できるとは言い難い。避けられる戦闘は避けて力を温存すべきだと、冷静な判断ができる。彼女は負けず嫌いで子供っぽいが、この状況で無理をするほど愚かではなかった。


 だが、良質な判断は遅きに失した。背後を振り返った彼女は、同じ音が目線の先から迫っていることにようやく気が付いた。


「へ?」


 前後で挟まれている。そのことを今更知った銀狼の滑稽な吐息を置き去りにして、高速で飛翔してきたピンク色のラバーが麗しき双眸へと差し掛かる。当然、まともな反応など叶うはずもなかった。


 バチィィィィンッッ!!


「ん゛ぼべぇ゛ッ゛!!?♥」


 一面のピンクで埋め尽くされた視界。それを気に留めることができないほど、全身を押し潰される猛烈な圧迫感。音速を超える薄膜にピッタリと挟み込まれた銀狼は、生まれて初めての汚声を腹の底から漏らす。

 薄膜は、銀狼を挟み込んだまま静止した。必然、彼女の身体はその中で浮き上がる。両手と両脚を開き切り、潰れたカエルの如きみっともない姿を曝け出した彼女が、モゴモゴと僅かに身動ぎする様が浮かび上がっていたのだ。


 ギチギチギチギチィ……ッ♥♥


「む゛ぐっ、む゛ぎゅ、ん゛ぎゅう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛っっっ♥♥♥」


 それは銀狼の幼い肢体が、確かに女体であると認識可能な肉のラインを鮮明にしていた。同時に童顔は見る影もなく潰されていた。

 目を開けてもいなければ閉じてもいない。そんな中途半端な細目に、鼻先は真上を向くほどぺしゃんこになって鼻水が垂れ、寄せられた頬に挟まれた唇は鱈子のように太く捲れ返り白い歯を剥き出しにした。


「ん゛む゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛っ゛♥♥♥ ぼぶう゛ぅ゛……ん゛ぐぶお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ゛ッ゛♥♥♥」

(かお、からだ、ち゛ゅぶれ゛りゅう゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛……っ!?♥♥♥ じがもごれ♥♥ なんが♥♥ ぎぼぢい゛ィ゛…………ッ!!?♥♥♥)


 例えるのなら全身に張り付く真空パック。本来なら息苦しさに目眩がするはずなのだが、べちゃりと押し潰されたブサ面には隠しきれない官能の色が映り込んでいる。

 どういう理屈なのか。銀狼はこの『バキュームベッド』に押し潰されて、性的快感を覚えているようだ。とてつもない被虐の快感によって、彼女の股間からジワジワと染みが滲んでいるのが何よりの証拠だ。


「む゛く゛く゛く゛ぅ゛う゛う゛ん゛っ゛♥♥♥♥ む゛ぅ゛う゛う゛う゛ん゛ぐぅ゛う゛う゛う゛う゛う゛ん゛ッ゛ッ゛♥♥♥♥」


 このままだと、自分の尊厳がまた失われる。焦燥感から銀狼は必死に抗った。だが、彼女のか細い手足ではどうあってもバキュームベッドの圧力からは逃れられない。

 足掻くほどにブサ顔がより悲惨に歪み、自尊心が打ち砕かれていく。柔らかいのに抜け出せる気配を一向に感じさせない薄膜の力によって、遂に指一本すら動かすことができなくなった。

 すると、隙間なく張り詰める膜の中にありえない現象が起こった。突如として霧のようなものが充満し出したのだ。


「ん゛ぅ゛ごお゛お゛お゛ぅ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ゛ッ゛ッ゛!!?!?♥♥♥♥♥♥」


 何故か呼吸ができるという生命線が怪しげな霧に遮られた銀狼は、瞬時に息を止めることも叶わずに全て吸い込んでしまった。

 変化は顕著だった。指一本とて動かせなかったはずの身体が、薄膜の中でミヂミヂと嫌な音を立て始めたのだ。それは身動ぎなどではなく〝物理的な変化〟に他ならない。


「ふぐッ、ぶン゛ご♥♥ んんン゛ッ゛♥♥♥ ン゛♥♥♥ んんんんん……っっ!?♥♥♥♥ ン゛う゛ぅ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」


 胸が、尻が急速に肥大化していく。小柄なままデカくエロい凹凸を手に入れた銀狼だったが、霧の影響は女性的な部位だけに留まらなかった。


(ん゛お゛ぉ゛!?♥♥♥ あ゛っづい゛♥♥♥♥ これや゛ばい゛!♥♥♥♥ こ、股間の♥♥ く、ぐりどりずが……!?♥♥♥)


 陰核が想像を絶する熱と痛みと快感を伴い、その体積を増していく。

 どうしようもない感覚に銀狼は白目を剥き、ただだだ押し流される。やがて、薄膜は都合よく股間の部分だけが切り取られたように破けた。

 ガニ股で広げられた股間から飛び出してきたのは、少女の膣を覆い隠すような極太の陰茎。わかりやすく言えば男性器(おちんちん)だった。


「ん゛む゛む゛ぅ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ゛ッ゛ッ゛!!?!?!?♥♥♥♥♥」


 一瞬にして肉体を改造され、チンポ付きのふたなり変態女にされてしまった銀狼は、ありえないものが付いている感覚に適応しきれず、尊厳破壊の屈辱にも耐えられず言葉にならない悲鳴を響かせた。


「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥♥♥♥」


 露わになったペニスがブルンブルンとみっともなく跳ね回る中、銀狼は惨めに悶えることしかできない。その無様すぎる姿は『無様の星神』へと捧げられるのだった――――――――




「この……何なの〝コレ〟!♥ ぶらんぶらん邪魔くさい……男の人って、いっつもこんなのぶら下げてるわけ!?♥♥」


 第四層の通路で、銀狼は八つ当たり気味にそう叫んだ。理由は言わずもがな、太ももの間に垂れ下がったグロテスクなペニスだ。

 とても小豆程度の陰核から変化したとは思えない。物理的な現象、質量の法則を完全に無視した肉体変化に銀狼は苦しめられていた。

 もちろん胸や尻もふた回り以上も肥大化し、元の服に収まりきるものではなかった。お陰で銀狼はほとんど全裸同然の状態で、爆乳デカケツに極太ふたなりちんぽを曝け出しながらダンジョンを練り歩かなければならなくなっていた。

 まさしく『無様』の二文字が似合う光景だ。ふざけた運命におあつらえ向きな捧げ物にされている自覚に、銀狼は必ずやり返す強い決意を抱く。


(……ていうかこのペニス、単なる変化じゃなさそう。反応させると、かなりヤバいことになるかも……)


 そして、気が狂いそうになる屈辱と羞恥に苛まれながらも、銀狼は冷静にペニスの特性を考えていた。

 恐らくではあるが、胸や尻の変化にはない〝何か〟がふたなりチンポには存在している。その具体的な特性を見抜くことはまだ出来ていないが、下手に触れて、それこそオーガズムに至ったら不利益が生じることは想像に難くない。

 このペニスに触れてはならない。引っぱたいて引っこ抜きたい衝動に駆られながら、堪えて忘れようとしているのはその危機感によるものだ。

 幸いにも、芽生えた性衝動が彼女の思考を苛むようなことはまだ起きていない。一先ずは落ち着いて攻略できるだろうと、銀狼はゆっくりと慎重に歩みを進めた。


 だが、そんな彼女の身体を強く押し倒すような衝撃が襲いかかる。勢いがよく、それでいて柔らかいものに押し退けられた銀狼は、直前のトラウマから反応が遅れる。


(まっず……!? 今襲われたら、ホントにヤバい!)


 肉体が変化し、さらには〝指示〟にも従わなくてはならない。ふたなり状態でまともな戦闘ができるとは銀狼も思っていないため、どうすべきか考えあぐねてしまう。

 しかし、顔を上げた銀狼は警戒するどころか、呆気に取られたまま動くことはなかった。どうしてかと言えば、暴力的な質量に目を奪われたからだ。

 銀狼は元が小ぶりなため辛うじて大きな乳房という立ち位置に留まっている。けれど、尻もちをついた彼女が見上げたソレは、大きすぎる爆乳だった。本人がファイティングポーズを取ったことで、胸揺れは視界を端から端まで埋め尽くすほどに大仰なものになっていた。


(うお♥♥ 別の意味でやっっっべ♥♥♥ ちんぽ爆発しそ……!?♥♥♥ …………は?♥ な、何今の♥ わ、わたし……?♥)


 チンポが露骨にびぐんっと跳ね上がるほどの爆乳に、銀狼は僅かな時間だが思考が自分のものでなくなる感覚に戸惑いを覚えた。

 それはすぐに無くなり、彼女は今度こそぶつかった相手の顔を見上げることができた。


「ほ、ホタル!?」

「……え? 銀狼!?」


 星核ハンター・サム。その正体である可憐な少女、ホタル。銀狼の友人であり家族でもある少女と、どういうわけかこの『無様の星神』の膝元で再会するに至ったのだ。



(……いや、ちょっと考えればわかることだった。私だけがここに引きずり込まれる方が都合よく考えすぎてるわけだし)


 ホタルと合流した銀狼は、改めて不条理な状況に自分たちが追い込まれていること、そして不躾な名を名乗る神の遣いの思惑通りに事が進んでいる事実まで、否応なしに理解させられた。


「けど、甘く見すぎ。ホタルを引っ張り込んだら、もうこっちかRTAで勝ったも同然。ばひゅーんずどーんで勝ち確でしょ?」

「き、期待してくれてるのは嬉しいけど……あたしも、銀狼と同じで気が付いたらここにいたの。それにデバイスも盗られちゃってるから」

「あーうん。まあ、在り来りなヌルゲー仕様にはしてないよね」


 仮にホタルが『サム』になれたなら、外界が遮断されていようが構いはしない。どれほど強固なセキュリティに阻まれていようと、彼女は力技であっさりと突破してしまうだろう。

 逆説的に、ホタルが力技を行使していない、我慢せざるを得ない状況に追い込まれている。これは由々しき事態だった。合流を喜びこそすれど、銀狼の目に油断や慢心がないのもそれが理由だ。

 それに、ホタルが銀狼と合流するまで何も無かったとは言い難い装いなのも、油断できない理由の裏付けになる。

 ホタルは、可憐な少女に似合っているミニスカートではなく、装甲の下に着るインナーを直接纏っている。さらにインナーすら改造されてしまったのか股間が見えそうな際どいハイグレ生地だった。加えてニーハイソックスを穿いているため、かなり危ないフェチズム全開の姿だ。


(し、しかも♥ 胸があんな大っきくなって……元から、今の私より大きいのに♥ 顔♥ 余裕で埋められる♥ あ、チンポも挟めそ……いやいやっ♥ 何考えてるわけ!?♥ 相手はホタルでしょっ♥)


 同性の、しかも家族の身体に欲情するなど普通ならありえない。だが今の銀狼は、女のものではない逸物を抱えてしまっていた。


(……ホントにヤバい。すぐ脱出して、身体を元に戻さないと……思考の、侵食? これってまさか、他にもおかしな〝改変〟がされてるんじゃ……)

「銀狼? 大丈夫? もしかして……ここに来るまで、変なことされたんじゃ……」

「へ?♥ 変なことって何っ♥ べ、別に普通だしッ♥」


 とてもではないが、ホタルに話せるような内容ではない。指示に従って、さらには無様な罠にかかって身も心も銀狼はズタズタだった――――――なのにどういうわけなのか、ホタルは銀狼の変化に深く言及しなかった。

 そして銀狼も、ホタルの身体が下品なものになっているにも関わらず、このダンジョンにいれば〝当たり前のこと〟だと思い込んでしまっていた。


「とりあえず必要なのは、この先に進んで『無様の星神』をどうにかすること、だよね」

「そんな星神がいるかはともかく、いると仮定したら多分、使令だから。私たちを舐めてかかった礼は、絶対に払わせる」


 ともあれ身体だけではない変化を知る由もないふたりは、ダンジョンの奥へ進むべきという意見を一致させた。

 直接戦闘に秀でたホタルを前に、銀狼は後方でサポートに徹する。必然、罠に関してはホタルが積極的に踏む可能性を得るため銀狼は難色を示したが、反応速度を考えれば背に腹はかえられなかった。


(それに、ホタルの後ろなら……お、おっぱいも見ずに済む♥)


 ホタルの魅惑的な肢体が、ダンジョンの影響で性的暴力の化身になっているのは、ふたなりチンポの感覚に段々と影響されている銀狼からすれば由々しき事態だ。

 ホタルの後ろに立ちさえすれば、直視は避けられる。もちろんデカすぎる乳がはみ出してきてはいるが、ぴっちりスーツにくっきりと浮き上がる性感帯に鼻の下を伸ばす無事は晒さずに済む。

 が、それは全く甘い見通しで、銀狼はあっという間に鼻の下を伸ばすことになっていた。


 ぶるんっぶるんっ、ぶるるんっ♥♥♥


(お゛っほ!?♥♥♥ ほ、ホタルのケツでっっっっか♥♥♥ あ、歩く度に、揺れてヤバいッ♥♥♥ ち、チンポから♥♥♥ チンポの根元がグツグツってる♥♥♥)


 切れ込みが深すぎて、ほとんど丸出し同然なホタルの尻肉は、なんと肥大化した銀狼の乳房よりも大きく卑猥だ。それが白く清純なのに、淫猥な汗粒を垂らしているのだ。

 男性器から、思春期真っ只中のような性欲が脳に垂れ流されている銀狼は、興奮の鼻息が止まらなくなり始めていた。


【挑戦者のあなたは、段々とふたなりチンポの性欲を我慢できなくなっている! これはあまりにも無様! 無様の極みへと堕ちるもの!】

「っ!?♥ は!?♥ いきなりなに……!?♥」

「銀狼? なにかあった……?」

「え!?♥ う、ううん、なんでもないからっ♥」


 突如として幻聴――――――もしくは、無様の使令からの囁きまで聞こえてくるようになり、銀狼は注意力が著しく落ちていく感覚に焦りを募らせた。だが間違ってもホタルにバレるわけにはいかなかった。

 友達を、家族を性的な目で見ている挙句にチンポの快感を貪ろうとしているなど、誰であっても暴かれてはならなかった。

 ホタルなら、誰が来ようと勝てるはず、ではダメなのだ。フォローできないだけならまだしも、彼女の足を引っ張ることだけはできないと銀狼は勃起を始めた肉棒を必死に宥める。

 だがホタルのデカケツを目にする度、頭にモヤがかかって思考が霞む。けれどそれを悪い気分には感じられない。


【挑戦者を無様なふたなり洗脳が侵食している! あと少し、何かきっかけがあればコロッと敗北するでしょう! うーんこれは無様無様!】

(うるさいうるさい!♥ ホタルに♥ 気付かれる!♥ 何なのこのチンポ!♥♥ い、一発だけでいいから、ヌきたい!♥♥ じゃないと、頭がおかしくなりそう……!!♥♥♥)


 勃起してしまったチンポを揺らしながら、危うい足取りでホタルの背中を追いかける。

 冷静だったはずの銀狼は、いつの間にかホタルのケツにチンポを近付けて、恐れていた射精を〝一度だけなら〟と緩ませてしまうほど欲情してしまっていた。


(あ、あと少しっ♥♥ ちょっと触って♥♥ チンポをぶっこくだけだから……!♥♥)


 侵食思考の果てに、銀狼はホタルのケツに触れそうになり――――――相手の足がピタッと止まったことで、我に返ることができた。


「ほ、ホタ……」

「銀狼、下がって! ……敵が来た」


 顔を上げた銀狼の眼前には、これまで影も形もなかった〝敵〟の姿があった。

 残念ながら無様の使令ではないだろう。ゲームで言えばゴーレムだ。ホタルたちを超える巨体で、通路の間に立ち塞がっていた。

 ゴーレムはふたりを感知範囲に捉えると、問答無用で動き出す。どうやら第四層の試練は、戦闘による勝利を前提としているようだ。


「……あのくらいなら、あたしだけで破壊できる。銀狼は体力を温存していて。ここから出るためには、銀狼の力が絶対必要になるから」


 ホタルの作戦は正しい。彼女が『サム』になれるのなら、前述の通り全てが上手くいく。だが出来ないことを嘆いても仕方がない。彼女は出来ることをするため、戦いを全て引き受ける覚悟を決めていた。

 可憐な少女の凛々しい後ろ姿を見て、銀狼は呆然と首肯した。ただし、ホタルが立てた作戦の殆どは記憶に留まっていなかったが。


「あたしたちは……こんな場所に閉じ込められたくらいで、終われないの……! 燃え尽きるまで――――――戦う!!」


 銀狼はハッハッと息を荒らげながら、勇ましく飛び上がったホタルの躍動的な肢体にみっともなく鼻穴を開く。

 もしあと数秒あったら、彼女の理性はふたなりチンポにありったけ吸い上げられていたかもしれない。戦闘中にも関わらずだ。

 それが杞憂に終わったのは、戦いが瞬きの間に終結したからだ。


 ドゴォォォン!!


「ほげェ゛!!?♥♥♥♥」


 凄まじい轟音に、間の抜けた悲鳴。土埃が突如として舞い散ったことで、銀狼は目を開けていられなかった。


「………………………………はへ?」


 そうして目を開けた時には、戦闘など存在しなかったように〝終わって〟いたのである。

 床に上半身が埋まり、ケツ丸出しの下半身だけが飛び出した無様すぎる敗北オブジェと化したホタルが、ビクッビクッと失神中の痙攣を繰り返す下品なガニ股を露わにしている。

 ゴーレムが振るった剛腕の一撃で、ホタルが空中から地上へと叩き落とされ、一瞬にしてノックアウトさせられていたのだ。

 もちろん理由はある。ホタルは、銀狼だけでなく自分自身の身体が惨めで憐れな淫肉の塊に成り果てていることに気が付いていなかったのだ。〝常識〟を書き換えられていた彼女は、いつも通りの力で敵を粉砕できると錯覚し、逆に一蹴されてしまった。


「ぁ……ぁ……ほ、ホタルが、負け……?」


 同じダンジョンにいる銀狼は、ホタルがそこまで弱体化していたことや、その理由さえ知る由もないため、合流時から密かに抱えていた安心感の幻想が完璧に打ち砕かれたことに、立ち上がることすらできなくなっていた。

 油断や慢心はしないといっても、心のどこかではホタルに任せておけば勝てる。負けるわけがないと考えていた。

 それが目の前で、数秒で打ち破られた衝撃は大きい。戦意喪失した銀狼は、再び動き出したゴーレムにひっ、とか細い悲鳴を漏らす。が、ゴーレムは銀狼のことなど目に映っていないとばかりに奥の暗闇に消えていった。


(追いかけ……ても、勝てない、でしょ。ホタルが、負けるくらいだし……た、助かった……?)


 なぜ見逃されたのかはわからないが、当面の危機は去った。

 恐怖に縛られていた銀狼は震える脚で立ち上がると、逆さ埋めになったホタルを見て思い出したように目を見開いた。


「そうだ、ホタルを助けないと。助けて、それから…………どうしよう」


 どうするもこうするもない。無様に敗北したホタルを連れて脱出する。モブ敵に負けてしまったとはいえ、このダンジョンでは敗北がイコールでゲームオーバーにはならない。

 仲間がいれば戦闘不能でも蘇生させられる。これは常識中の常識だ。ホタルとて、一度不意を突かれたからと言って負けを認めて膝をつくことはしないだろう。

 それらは全て、銀狼が事を成せばの話ではあるのだけれど。


(いや♥ ホタルの力抜きで、この先に進むとかありえないからっ♥ さっさと助けるべき♥ な、なんで迷ってるの!♥♥ …………あ♥ そっか♥ 今のホタルなら、遠慮なくぶち犯せるからか♥♥♥)

【挑戦者のあなたは発情しています! あなたは魅了されています! 混乱しています! チンポの誘惑に理性も知性もなくなっています!】

「ふーっ、ふーっ!♥♥♥ ほ、ホタルとセックス……あの下半身ドスケベオナホールと、ちんぽセックスできる……ッ!♥♥♥ だ、だめ、だめだめだめ!♥♥♥ それやったら終わるッ!♥♥♥♥ ザーメンぶりゅぶりゅしたら、マジでヤバいことになる……ッ!!♥♥♥♥ い、一生、抜け出せなくなるから!!♥♥♥♥♥」


 射精による〝何か〟が、決して開けてはならないものであると銀狼は気が付いていた。けれど、その察した理性は無様にも弾け飛ぶ。

 ここでホタルを助けたところで敵には勝てないかもしれない。かといって、自分ひとりではここから出ることもできない。

 ホタルという希望が、無様な敗北という意味をもって塗り替えられる。


「一生、抜け出せなくなる――――――でも、家族ならここで終わってもいいよね♥♥♥♥」

【ふたなりチンポの洗脳が完了しました。ようこそ、無様の奴隷・銀狼】


 どっっっっちゅんっっっっん♥♥♥♥


「ん゛お゛ぉ゛っ♥♥♥♥ ほッ♥♥♥ お゛う゛ぅ゛♥♥♥ ふん゛ッぐお゛お゛ぉ゛ぉ゛ォ゛ォ゛ッ♥♥♥♥♥ ん゛ぉお゛ぉ♥♥♥♥ ん゛もッほぉぉぉっっ♥♥♥♥ これやべっ、やべやべやべやっっっべ♥♥♥♥ ホタルのまんこっ、きもぢよずぎ……!!♥♥♥♥」

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!?!?♥♥♥♥♥」

「おら抵抗すんなッ!♥♥♥♥ 私のチンポ、そのエロケツで受け止めて、満足させろッ!!♥♥♥♥ う゛お゛ぉぉお゛ッ♥♥♥♥ お゛っっ♥♥♥♥ ふぐほお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」


 ホタルのデカケツにのしかかるようにチンポをハメ、猿の如きアヘ顔でふたなりチンポをピストンしていく。

 銀狼の頭の中に理性はなく、あるのは射精によって起きる〝何か〟の確信だった。


「ん゛ほお゛お゛ぉぉぉぉっっ♥♥♥♥ 昇るっ、のぼってくりゅっっ♥♥♥♥ ムチムチの極上おまんこにッ♥♥♥♥ ぶち込むザーメンのぼってきて、射精るッッッ♥♥♥♥♥」


 ぶびぶぼぼぶびびびぶびっ♥♥♥ ぶりゅぶりゅぶりゅりゅりゅううぅぅぅぅう〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥


「ぬ゛ほお゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥ ぬ、ぬおっ、ぬけ――――――ぬけだせにゃくなりゅうぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥」


 敗北するわけでもなく、指示に囚われるわけでもなく――――――ふたなりチンポに一番気持ちいい快感を示唆され、支配され、洗脳され、無様に堕ちる。


「ん゛ッほぉ〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥ イぐイぐイぐぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥ ぢんぽぎもぢよずぎでイグゥゥゥゥゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥♥♥」



【おめでとうございます! あなたは無様の奴隷に相応しい姿になりました! 我々はあなたを歓迎いたします! 次はかの天才たちを共にお招きしましょう! きっと楽しい楽しい無様になるに違いありません! 挑戦者様、この度は無様な敗北ありがとうございました! それでは――――――】




       GAME OVER