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画像生成AIユーザーのためのCodex超入門 reForgeの拡張機能もお手軽開発

Published 05/25/2026, 11:38:03 AM · Edited 05/25/2026, 11:59:33 PM

画像生成AIユーザーのためのCodex超入門 reForgeの拡張機能もお手軽開発










<記事内容の要約>

・非エンジニアでもローカル環境の改修や創作補助ツール作成ができるAIエージェント「Codex」の入門記事

・デスクトップ版Codexの始め方、作業フォルダの決め方、権限設定、作業ルール指定などの使い方まとめ

・reForgeの拡張機能をCodexに作らせてみることで、「作業場の指定」「途中指示」「失敗時のスクショ報告」「権限範囲の見直し」の重要性が分かる

こんばんは、スタジオ真榊です。この記事は、プログラミング知識のない一般的な画像生成AIユーザー向けに、OpenAIのAIエージェント「Codex」の使い方を分かりやすく解説した特集です。専門知識を持った技術者向けのプログラミング専用アプリと思いがちですが、現在のCodexはAIイラストやゲーム作り、普段の創作作業のサポートなど、幅広い用途に対応してくれる強力なアシスタントになっています。


例えばこちらは、制作中の催眠NTRエロゲ「鬼怒川さんは催眠になんて掛からない」にセーブ機能の実装を依頼したところ。


かなり面倒くさい指示ですが、40分ほど放置しておくと、このように注文通りのスクリーンショットつきセーブ/ロード機能ができていました。


Codexは、PC内に既にあるローカル生成環境を直接見て、webUIの拡張機能をイチから自作してくれたり、既存の機能を拡張してくれたり、おかしくなっている原因を突き止めて自分で直してくれたりすることができます。さらに、漫画やゲーム作りなど、もっと創造的な作業もさまざまな角度から強力にサポートしてくれますし、メールのやりとりなど日常の業務に活用することも可能です。


この記事はまず第1回として、Codexの概要やインストール方法、おすすめの初期設定に始まり、具体的に画像生成作業で便利に使うための指示方法などをまとめました。ゲーム制作など実際のコンテンツ作りをどう進めるかについてなどは、順次別の記事として公開していきたいと思います。

目次

1.Codexとは

  <作業に得意/不得意がある>

  <3種類のCodex>

2.Codexの始め方

  ・Codexデスクトップ版をインストール

  ・重要な「作業場指定」

3.初期設定を決めよう

  ・権限設定を決めておこう

  ・おすすめ環境設定

  ・権限のカスタム方法

4.作業ルールは「AGENTS.md」で指示

5.実践:Codexで拡張機能を作ってみよう

  <作業中に追加指示をするには>

  <なかなかうまくいかず…突破口は>

  <"作業場"の設定を間違えた?>

  <まとめ>

6.Codexを使った開発例

  ・「プロンプト大辞典 on SDwebUI」

  ・Noteが書籍に?「Note-to-Book-Converter」

終わりに

  <ゲーム開発も快適!>

1.Codexとは

OpenAIの「Codex」は、並列で複数の仕事をノンストップでこなせる「AIエージェント」です。PythonやJavaScriptといったコンピューター言語を使ってアプリ制作をする、いわゆる「プログラミング」「コーディング」ができる専門家向けAIのイメージが強いですが、Codexは既に仕事資料やスライドの作成、メールの返信といった日常的なビジネス業務も自動で任せることが可能になっています。


ChatGPTやGeminiといった通常のLLMは質問や指示に対してまとまった回答をしておしまいですが、Codexは「これをやっておいて」とタスクを振ると、勝手に完成までの計画を自分で作り、必要ならPC内を操作したりウェブ検索をしたりして、言われた通りのタスクが完了するまで何時間でも作業することが可能です。


パソコン知識に異様に精通したエージェントがずっと自宅PCの中で作業してくれるようなものですので、むしろ、PC知識に詳しくない画像生成AIユーザーほど親和性が高いかもしれません。私のようにプログラミングを全く触ったことがない人間でも、さきほどセーブ機能を実装したときのようなやりとりを繰り返していけば、このようにちゃんと動くゲームを作ることができます。(低FPSのスクショ動画なので読みにくいですがデモということで)


専門知識は全く不要で、「こんな感じのセーブ機能を作って」とか「ボタンがダサいからこんな感じのイメージでかっこよくしたいんだけど」などと、日常会話レベルで指示していくだけです。できたものを触ってみて、問題があればスクショなどを与えつつ指示すれば、必要な作業を自分で考えて実装してくれます。


Codexは指示を出して放置しておくだけで、バックグラウンドで作業が可能です。同じファイルを触らないのであれば、複数の作業を同時に進めることもできますし、作業途中に確認が必要と判断すれば、ユーザーに話しかけてくることもあります。


いま記事を書いている途中も、Codexが画面の右下でこのような作業完了報告をしてきました。

ファイルの削除や更新など、不可逆な作業を行うときは、作業途中でもこういった形で「これをしてもいいですか?」と尋ねてくれます。私の作業を邪魔せず、バックグラウンドで絶えず仕事をしてくれる上、今やっている作業の経緯やこちらの意図をちゃんと記憶してくれているので、とても心強いです。


<作業に得意/不得意がある>

一点注意しておきたいのは、CodexはChatGPTの上位版ではなく、作業には得意・不得意があるということです。CodexもGPT image2を使った画像生成ができますが、API料金を支払わないと同時に10枚生成することができないので、ChatGPTと違って一枚ずつ生成するのに時間が掛かってしまいます。

そのかわり、Codexは単発の画像生成機能を連続して使った作業ができるので、複数のアイテム素材を一枚絵として生成して、背景を透過して、正方形のボタン素材として切り分けて、ゲーム上の的確な位置にCSSで実装するーといった作業をパッケージで丸投げすることができます。


例えば、ゲームにサブキャラの立ち絵を実装したい場合。まず立ち絵のバリエーション作業はGPT-5.5の10枚同時生成でやった方が早いです。これは、SDXLで作ったキャラ1枚絵から立ち絵を量産したところ。

この中からよくできたものをピックアップし、色むらなどを修正し、Codexのいるフォルダに投げるところまでをユーザーがやり、ファイル名の操作やゲームへの実装、シナリオ上で適切なタイミングを考えて切り替えると言った作業はCodexに任せるーといった分担が効果的です。


<3種類のCodex>

使い方の説明に入る前に理解しておきたいのが、Codexと名の付くOpenAIのサービスが実は三種類あるということです。


・デスクトップ版Codexアプリ:自分のPCにインストールし、PC内のフォルダに設けた作業場の中で自由に動き回ってもらえるスタンダードなCodex。ネットを見たり権限以上のことをする場合はユーザーに問い合わせてくる。この記事で紹介するのはこれ。

・Codex Cloud:自分のPC上ではなくクラウド上で働くCodex。ブラウザ上でChatGPTをいじるのと同じ感覚で、例えばGitHub上にリポジトリを作るなどの作業ができる。他の人と作業を分担するなど、クラウド上で動かす特別な理由がなければデスクトップ版でよい。

・Codex CLI:より技術者向けのCodex。直感的に操作できるアプリ上ではなく、直接黒いターミナル画面で操作するので初心者にはハードルが高い。黒い画面は怖いので。


初心者はとりあえず、自分のPC内に妖精のように宿って勝手に作業してくれる「デスクトップ版Codexアプリ」で始めればOK。クラウド上で作業したり、CLIを使う特別な理由がなければ、デスクトップ版でたいていのことができてしまいます。

2.Codexの始め方

現在、CodexはChatGPTの無料プラン(Free)から試用が可能。ただ、無料プランではほとんど体験程度しかできないので、本格的に使うならPlusプラン(月額20ドル)以上のサブスク契約が必要と思っておいたほうがよいでしょう。5時間あたりの応答回数に制限(指示の煩雑さに応じ30〜150回)があるほか、1週間あたりの制限も設定されており、使い切った場合はより上位のプラン契約が必要になります。


料金表はこちら。私はもともと契約していたPlusプランで始めましたが、半月ほど使い倒したら上限に達したため、ゲーム制作期間だけ100ドルのProプランにしています。

ちなみに、ChatGPTを使いすぎてファイルアップロードなどの使用制限に掛かっても、Codexの制限には影響しないそうです。



・Codexデスクトップ版をインストール

こちらの公式案内の通りに進めることで、誰でもすぐ作業を始めることができます。


普段ChatGPTを使っている方は、画面左上の「Codex」をクリックすることで、クラウド版のCodexを使うことができます。ローカル環境(自分のPCの中身)を直接いじらないので、予想しない動作を防ぐことができますが、作業環境の設定や挙動の違いなど少しややこしいので、今回はデスクトップ版で作業を進めていきます。


Codexのデスクトップアプリのインストーラ(Codex Installer.exe)をダウンロードして実行すると、このような感じで導入作業が進みます。


ダウンロードが済んだらこのような画面が出ますので、ChatGPT アカウントでサインインしましょう。


こちらがCodexデスクトップ版のメイン画面。「新しいチャット」からChatGPTのようにやりたいことを伝えれば、すぐにも作業を始めてくれる状態になっています。


・重要な「作業場指定」

CodexはPC内の特定フォルダの中身を読み取ったり、ファイルを作成・編集したりするのが仕事ですので、始めに「どこで作業するのか」と「何をしたいのか」を指示します。デスクトップやC:ドライブなどに「codex」フォルダを作り、その中にプロジェクトごとに違うフォルダを作って作業させるのがいいでしょう。


ここでは、デスクトップに「codex」フォルダを作り、その中にアプリ制作用のフォルダ「fanbox_transfer」を作りました。FANBOXにあるすべての記事をNoteに自動で移せるアプリを作れないか?という試みです。あとは、その場所を作業場に指定し、普段ChatGPTに指示しているような作業を指示するだけです。

Codexへの指示文をうまく書けないときは、ChatGPT-5.5にやりたいことを相談して作ってもらうと楽です。Codexで次のようなアプリを作りたいから指示文を作って、と頼めば、こちらのやりたいことがCodexに伝わるよう「意訳」してくれます。


スクリーンショットに書いてある通り、18分23秒で作業が完了。しかし、プログラミング知識のない私には使い方が分かりません。このように尋ねると、親切に教えてくれました。


このように、記事内容を画像の位置なども含めてローカルに全て保存することができるツールができました。


最後まで一発で完成、というわけにはいかず、何度かのつまづきと修正はありましたが、無事「FANBOX記事を全てローカル保存し、それをNoteにログインして下書き記事として保存するツール」ができました。ありがとう!



3.初期設定を決めよう

さて、こうした作業を始める前に、済ませておきたいのが初期設定。デスクトップアプリ左下の「設定」欄から、Codexの挙動を決めるさまざまな環境設定を行うことができます。実際に作業を始める前に、ここで権限まわりやUIなどの初期設定を済ませておきましょう。


それぞれのメニューの詳細はこちらの公式TIPSも参照のこと。例えば、「外観」メニューからは文字色や背景色などの見た目をいじることができます。


・権限設定を決めておこう

Codexを使い始めるときに最も大事なのが、権限まわりの設定です。ユルユルな設定にすると自分が意図していないファイルまで変更されたり、よく分からないコマンドを実行されたりする可能性がありますし、慎重すぎる設定にすると、何をするにも毎回「これを実行していいですか?」と確認されて作業がスムーズに進みません。


過去にはDドライブがAIエージェントにきれいさっぱり消されたという例(▽)もあったそうなので、始めに権限周りをしっかり設定しておく必要があります。


さきほど「Codex」フォルダの中にプロジェクト別のフォルダを作るやり方を説明したように、Codexに触らせる作業フォルダをはっきり決めるのが重要。家全体を自由に歩かせるのではなく、プロジェクトごとに作業部屋を一つ用意して、そこだけ自由に使ってもらうイメージです。その上で、作業の流れでCodexが部屋から出る必要が出てきた場合に、どのように対応するかをこれから決めていきます。


・おすすめ環境設定

まず「一般」の画面から、アプリの権限や使い勝手全体を調整します。特に重要なのは、「作業モード」と「権限」。プログラミングに詳しくない人向けのおすすめ設定は以下の通りです。


まず、作業モードは「日常業務向け」にします。「コーディング向け」より性能自体が下がるわけではありませんが、プログラミングに詳しくない人が日常タスクのサポートに使うのに合った応答内容になります。


権限は「デフォルトの権限」。基本的にはワークスペース内に限ってファイルを読み取りと編集ができるようにし、追加のアクセスが必要になった場合は、Codexが人間に許可を求める無難な設定です。


「自動レビュー」は、Codexの行動をCodex自身でチェックすることができるようにする機能。人間にいちいち確認が来にくくなるので作業は速くなりますが、間違えて余計な書き換えをされるリスクも生じます。


「フルアクセス」は、Codexがユーザー承認なしでPC上のあらゆるファイルを編集し、ネットワークを使うコマンドも実行できる設定です。危ないのでオフ推奨。


他は、ユーザーインターフェース関連の設定です。

・「^+Enterでの長いプロンプトの送信を必須にする」

複数行に渡るプロンプトを書いている途中にENTERキーを二度押ししてしまい、未完成のプロンプトを誤送信されてしまうのを避けるための機能。

・「速度」

Codexがユーザー指示をどれくらい速く処理するかを決める設定。最初は「標準」で良いですが、「高速」にすると推論速度を上げる代わりにクレジット消費が増えます。GPT-5.5では標準の2.5倍、GPT-5.4では2倍のクレジット消費になるとされています。ユーザーが付きっきりで共同作業する内容のときだけ「高速」にし、普段は「標準」で放置しておく、といった使い方がコスパ的には良いかと思います。

・「フォローアップの動作」

Codexがまだ作業中にユーザーが追加でメッセージを送った場合、それをどう扱うかの設定です。「キュー」は、追加メッセージを順番待ちにして、「終わったらこれやってね」と頼むモード。「ステア」は、現在進行中の作業に「ちょっと待った!」と割り込んで、方向修正するモードです。Codexが明らかに間違った方向に進んでいるときは、ステアで止めると時間が無駄になりません。(※ここで「キュー」に指定していても、Ctrl+Shift+ENTERで指示を送信すればステア指示を出せます)

・「おすすめのプロンプト」

Codexが作業終わりに「次にこれをしたらどうですか」「こんなこともできますよ」と提案してくれる機能。今のCodexはすごく賢いので、個人的にはオン推奨。邪魔に感じるようならオフにしましょう。

・「通知」

バックグラウンドで作業しているCodexが、ユーザーに「今ちょっといいですか」とポップアップ通知を出せるようにする機能。特にリスクはないので全部オンにしておきましょう。


・権限のカスタム方法

さきほど決めたデフォルト権限とは別に、「設定▶構成」から臨時で使える「カスタム設定」の権限を決めることもできます。「承認ポリシー」は、Codexがどのタイミングで「これをしていいですか?」と聞いてくるかを決める設定。「サンドボックスの設定」は、Codexがどこまでファイル操作できるかを決める設定です。

基本的には上の画面通り「On request」「Workspace write」の組み合わせが使いやすいです。


「On request」は、Codexが作業フォルダの外に出ようとしたり、ネットワークアクセスや危険度の高い操作が必要になったりしたときに、人間へ確認する設定。普段の作業はスムーズに進めつつ、危ないところだけ「本当にやっていいですか?」と聞いてくれるバランス型です。

「Workspace write」は、指定した作業フォルダの中ではファイルの作成や編集を許可する設定。フォルダ内であれば漫画制作用のファイルやキャラクター設定、画像管理用のフォルダ、スクリプトなどをCodexが許可なしで自由に作れるので、細かく止まらずに作業できます。

「ネットワークアクセスを許可」をオンにすると、Codexがコマンド経由で外部ネットワークにアクセスできるようになります。たとえばライブラリのインストール、外部APIの利用などができるようになります。


4.作業ルールは「AGENTS.md」で指示

「こういうときはこうして」「これはしないで」といった作業ルールを、毎回チャットで指示するのは面倒です。ChatGPTではそうしたときのために「カスタム指示」という機能がありますが、Codexでは「AGENTS.md」というファイルを使います。


AGENTS.mdは、Codexに対して「このプロジェクトではこう動いてください」と伝えるための説明書です。拡張子の「md」とは、AIも人間も読みやすい「マークダウン形式」の意味。作業環境の中にAGENTS.mdがあると、Codexは作業を始める前にこのファイルを読み、そこに書かれたルールを前提に作業します。


Codexには大きくわけて二種類のAGENTS.mdがあります。一つ目は、全プロジェクト共通のAGENTS.md。これはCodexをインストールしたホームディレクトリに記録されます。ここには、フォルダ内のどのプロジェクトでも守ってほしい自分の基本方針を書きます。


二つ目は、プロジェクトごとのAGENTS.md。これは、作業するプロジェクトごとのフォルダに置きます。漫画制作のために「manga-agent」フォルダを作ったなら、そのフォルダ直下に作ります。(さらにその下の階層のフォルダにAGENTS.mdを置いて、そのフォルダごとにどう振る舞うかや禁止事項を個別指示することもできます)


…といっても、マークダウン形式の指示を自分で書くのはちょっとハードルが高いです。ChatGPT-5.5に相談して、どのようなAGENTS.mdをどこに置いたらいいか指示してもらうのがよいでしょう。

5.実践:Codexで拡張機能を作ってみよう

ここからは具体的に、どのようにCodexを使って作業を進めるかを見ていきます。

今回は、StabilityMatrixでインストールした「reForge」の拡張機能を自作してもらいましょう。(説明不要と思いますが、SDXLなどを使ってローカルで画像生成するためのwebUIです)


やりたいことはいろいろあるのですが、今回作るのはreForgeなどの「拡張機能の表示順をカスタムする拡張機能」です。四角で囲った部分の表示順、気軽に入れ替えられなくてちょっともやもやするんですよね。特にキャンバスサイズをボタン指示できる拡張機能「sd-webui-ar」の表示位置は一番上にしたいです。(スクショ左下に映っている8つのボタンです)


これは好みかもしれませんが、Codexにいきなりお願いするよりも、GPT-5.5に事前相談してみると捗るように感じます。ちょっと言葉足らず過ぎるこんな質問の仕方でも、GPT-5.5はかなり意図を汲み取ってくれます。(ちなみに、txt2img/img2img/その他…と続く画面上部のメインタブのほうは設定欄で普通にいじれるのを後で思い出しました)


どうやらいけそうなので、この命名案を採用して、デスクトップに作ったCodexフォルダ内に「sd-webui-ui-tab-organizer」というフォルダを作りました。指示文まで作ってくれたので、あとはCodex上でこの指示を投げるだけです。(GPT-5.5の回答全文はこちら)


新規チャット画面を開いて、「プロジェクトで作業▶新しいプロジェクトを追加▶既存のフォルダを使用」をクリックし、いま作った「sd-webui-ui-tab-organizer」というフォルダを選びます。これで、このフォルダ内にツールを構築する準備ができました。

特に理由がなければ「デフォルト権限」でよいですが、知識がある場合はより聞き返しの少ない「カスタム」を選んでもよいです。(デフォルト権限ではなく、先ほど「設定▶構成」で設定したカスタム権限内容に変更されます)


さきほどGPT-5.5が提案してくれた指示文をこのように投げると、さっそくCodexが動き始めました。あとは放っておくだけ。権限の関係で許可や確認を求められることがあるので、ときどき作業が止まっていないか画面をチェックしておきましょう。


<作業中に追加指示をするには>

Codexが頑張って作業しているところに、横から茶々を入れることもできます。明らかに自分の意図と違う作業を始めたときや、あとから思いついたことがあったときは、このように指示や相談を記入します。

そのままENTERで送信すると「キュー」扱いになり、いまの作業が終わってからその相談に対応してくれますが、Ctrl+Shift+ENTERで送信すると「ステア」指示扱いになり、すぐ作業を止めてその指示を読んで方針転換してくれます。(設定でどちらをデフォルトにするか設定可能)


ここではこのようなステアを入れてみました。一生懸命構文チェックや実装を始めているところにこんなことを言われても、Codexは怒ったりしません。ちゃんと「既存品とは違って価値があるよ」と言ってくれているので、信用して進めてもらいましょう。


…と記事を書いている横で、画面右下にCodexからこのようなお尋ねが来ました。「Approve」が許可、「Approve for session」はこのセッションでは同様の相談は無断でOKの意、Declineは不許可です。許可しておきます。


さきほどのステアによって当初の実装作業は中断され、このように「類似リポジトリがないか」の質問に対する回答が来ました。


「OKです。では当初作業を再開してください」と指示して、しばし自由に作業してもらうことに。さほど待つこともなく、そこから2分21秒で完成したようです。


使い方が分からないので、率直に聞いてみます。どうやら、Codexフォルダ内にできたものをExtensionフォルダにそのままコピペしてreForgeを再起動すれば動くようです。


その通りにし、reForgeの設定欄を開いてみると、ちゃんと「sd-webui-ui-tab-organizer」という欄ができていました。こちらがその設定欄。拡張機能のアイデアを思いついてからここまで20分程度です。


Codexが作ってくれたのはまだ基礎的な機能のみなので、このようにメインタブやtxt2imgの拡張機能タブの表示順を操作するには、テキストで打ち込まないといけないようです。既存のものからぽちぽちして選びたいところですが、それはあとで実装することにして、まずはこのように順番を打ち込んでテストしてみます。


これで、txt2img画面の拡張タブは「ADetailer,ControlNet,Regional Prompter」の順に表示されるはず。しかし、特に順番は変わっていないようです。


Shift+Win+Sキーで撮ったスクショを投げて、このように報告します。すると原因の検討がついたようで、このように直してくれました。でも、この時点でさきほど書いたような「既存メニューをクリックして順番指定する形」にしたいところです。


そこで、このように指示すると、あっさり実装してくれました。冒頭に並べたいものだけを数点指示するだけでちゃんとその通りになりそうです。


再起動すると、「うわあ、なんだかすごいことになっちゃったぞ」状態。いまある拡張機能が中身のタブごと全部一覧表示されているようです。さらに、入れ替えができるか試しましたが今度もダメだったので、スクショ報告して改修してもらいました。


<なかなかうまくいかず…突破口は>

しかし、この後もCodexは頑張ってあれこれ直してくれるのですが、一向にキャンバスサイズ選択ボタンを最上部に持ってくることができません。これは、CodexにreForgeの環境を見る権限がなく、当該extensionのフォルダ内に閉じ込めた状態で開発させたのが原因でした。


そこで方針を転換。CodexがStabilityMatrix内のpackage/reForgeフォルダ内全体を自由に閲覧できるよう権限を変更し、なぜこのExtensionがうまく動作しないのか尋ねてみました。その結果、今度こそ失敗の理由が理解できたようです。


というわけでそこからはあっという間。無事拡張機能の順番を入れ替えられるようになり、「sd-webui-ui-tab-organizer」が完成しました。やはりsd-webui-arのボタンはここにくるのが美しい…。


<"作業場"の設定を間違えた?>

後半は失敗と改修で無駄に時間を使ってしまったので、全体の作業時間は1時間程度。Codexの「作業場」をより上位のフォルダに変更したおかげでなんとかなりましたが、最初からreForge全体を閲覧できるようにして開発を開始したほうがよかったのでしょうか。Codexに相談してみると、答えはこうでした。

やはり、独立フォルダで開発すると、reForgeの実際の実行環境や設定、インストールされているほかの拡張機能の影響などが分からないので、目隠し状態の開発になってしまっていたようです。


ついでに「もっと早かったやり方」もちゃんと解説してくれました。一言で言えば「WebUI環境が見られない状態で拡張作るのは、見えない相手に合わせて服を仕立てるみたいで非効率だよね!」ということ。おっしゃる通りです…。


<まとめ>

というわけで、振り返ってみると

・「ユーザーは何をしたいのか」

・「Codexをどこで作業させるのがいいか」

・「無断でどこまでできる権限を与えるか」

を人間がきちんと考えて的確に設定するのが重要、というのが今回得られた教訓でした。


自分がいま何に困っているのか(ニーズ)を分かりやすくGPT-5.5やCodexに相談できるようになり、それを解決するのにどういうやり方を選ぶか、そのためにはどういう環境でCodexに作業を開始させるべきか…を理解できるかどうかが、スムーズに作業が完遂できるかを分けるようです。


場合によっては、イチから拡張機能を自作するよりも、既に公開されているリポジトリを一部改修するやり方のほうが早いこともあります。いきなりなんでもCodexに丸投げするよりも、まずはGPT-5.5とやりたいことを突き詰めて、効率のよい解決方法を探るのがよいでしょう。

6.Codexを使った開発例

他にもさまざまなものをCodexで作ってみています。あっさり作れてしまって驚いたのが、「プロンプト大辞典 on SDwebUI」。スタジオ真榊FANBOXのプロンプト大辞典のデータやdanbooruタグ一覧をもとに、日本語入力/英語入力するとノータイムで該当タグと解説を出してくれる拡張機能です。


GPT-5.5に「こういうのを作りたい」と相談して作ってもらった指示文をCodexに投げただけで、半日ほどでできました。まだ表示順の重み付けができていないので、トップヒットするべきものが下のほうに来たり、うまくあいまい検索できなかったりするので調整が必要ですが、おそらくそんなに掛からずに公開できると思います。


もう一つは、「Note-to-Book-Converter」です。簡単に言うと、Noteで公開している記事URLを渡すと、このように印刷所に入稿できるような体裁に自動で整えてくれるツールです。


これはダミーデータとして「AIイラストが理解る!2026」のURLを渡したものですが、きれいに目次や前書きも作ってくれています。これは「真榊スタイル」というデフォルトデザインで、他にもユーザーが好みでCodexでカスタムできるようにして配布したいと思っています。


渡したタイトル画像を使った表紙提案もしてくれます。ちょっとダサいので同人誌の表紙デザインの本を読んで改修するつもりですが、斜めのデザインなんか結構かっこいいですね。ページ内で使うちょっとしたライン素材を画像生成もしてくれます。


こうやって見てみると、「時間があったらやりたかったこと」や「日常のちょっとした困りごと」がツールの開発ニーズそのものだったことに気づきます。私の困りごとは、意外と世の中でそれなりに多くの人が共有しているニーズであることが分かってきたので、どんどんCodexに丸投げして開発しては公開していきたいですね。1万5000円もするProプランのもとは十分取れそうです!


ちなみに、これらのツールは「鬼怒川さん~」の開発と同時並行でCodexが作ってくれたものです。3人の開発者が同時に私のために別のものを作ってくれるような感覚で、寝ている間に靴を作ってくれる童話の小人みたいですね。

終わりに

というわけで、「画像生成AIユーザーのためのCodex超入門」でした。今回はreForgeの拡張機能を作ってみましたが、他にもアイデア次第で自分の生成環境をあれこれいじってもらえますし、トラブルが起きたときもかなり確実に直してくれるので、本当に頼れる味方ができたなとしみじみ感じます。例えばComfyUIのカスタムノードやワークフローを作るのも丸投げできるので、「こういうのがあったらいいのにな」がかなり叶う環境になってきた実感がありますね。



一方で、やはりAIに自分のPCを自由に触らせるわけですから、セキュリティ上さまざまな危険性があります。本来プログラミングを学ぶ過程で身につくはずの「開発者としてやってはいけないこと」の知識もないまま、いきなり世界に向けてツールを配布するとなると、素人には想像できないさまざまなリスクが生じるはずです。


逆に、素人がCodexで自作・配布しているツールを気軽に入れていたら、深刻なトラブルを招いた…という事態もいずれ起きそう。便利なものほどリスクも大きいので、特に権限や安全性についてのチェックはきちんとしておかないといけないですね。


<ゲーム開発も快適!>

ちょっと話は変わりますが、このところはCodexで毎日「鬼怒川さんは催眠になんて掛からない」の開発を進めています。「上板橋デッドエンド」というLLM対話型ゾンビ脱出ゲームを作れたことでとても嬉しくなり、じゃあ次は催眠NTRエロゲも作れてしまうのでは!?と思ったのがきっかけ。最初はデモのつもりでしたが、本当にサクサク作業が進んでいくので、どんどん本格的な内容になっています。


とはいえメッセージをLLMが自動生成する「上板橋デッドエンド」とは違って、すべてのテキストやシナリオ、立ち絵、HCGを用意し、SEやBGM、UIも整えるのはかなりの大計画であることが大変よくわかりました。2週間もかからずに折り返し地点まで来られたのはCodexさまさま、GPT Image2さまさまなのですが、それでも完成までにはまだ掛かりそうです。


以前からの課題となっている、最新環境に於ける「AI漫画作り」の手法についても早く確立したいところ。NanoBananaPro登場時とはもう既に環境が変わっているので、Codexなどの最新技術とSDXLなどの既存技術をどう組み合わせると効率よく漫画制作が進むか、あれこれ試している最中です。こちらもゲーム制作と同様、逐次進めていければと思っています。


それでは今回はこのへんで。スタジオ真榊でした。





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鬼怒川さんは催眠になんて掛からない(デモ).mp4

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